初心に立ち返る



土地を購入して約5年。この数年で色々なことがあって価値観もずいぶん変わりました。大きな理由は娘が生まれたこと、自分や周りの病気のことなどなど。特に今は家づくりも基本設計が終わり、予算やらなにやら色々現実的になってきて、決して妥協しているわけではないのですが「もう家が建つだけで幸せなのよ…家さえ建てばいいのよ…」という気持ちになっているので忘れていたけれど、非公開にしている過去の日記を読んでいてそー、そー、こんな風に考えてたんだった!と思うところがたくさん。

ここはひとつ、初心にかえろう、と思ったのでした。だってなんだかコンセプトがずれてきたような気がしてたのです。

そもそも田舎にスローライフの送れる家を建てたい、ここがスタートなはず。以前は本当の意味でのスローライフを目指してましたが、現在のチビとのドタバタ生活では本当のスローライフなんていってる余裕はなく、ハイテクを駆使してスローライフっぽい生活を送れるようにするのが目標になりました。笑

でも、なぜスローな暮らしを送りたいのか。なぜ自然のある田舎がいいのか。

今思い返せば、家づくりの本当の本当の一番最初のきっかけは、実はお金、というかお金で人が変わってしまうということでした。現在の家に引越して来て1年も経たないうちに、冷やかしで田舎の土地を探し始めることになります。まだ引越して来たばかりだし今の家もそこそこ気に入っていたので、あくまでも冷やかしでした。ただ、私のガラスのハートは田舎に救いを求めてました。笑 そんな大したことではなかったのですが、お金でちょっとしたトラブルに巻き込まれそうになり、今までとても良い人だと思っていた人だけにショックを隠せず。その人が我が家を訪れた次の日、車に乗ってHerbと田舎の土地を探しに行きました。お金だらけの世間とは隔絶されたところに住みたい、と思っていました。



そしてもうひとつ。私の持病のコントロールが難しく、研究の進んでるアメリカに薬を求めに行った年。サブプライムローン問題でアメリカは不景気の真っ只中でそれまで普通に働いてきた人たちがリストラにあい家を失い車に住むホームレスが急増している都市の郊外に住むおばあちゃまの家に1ヶ月弱滞在していました。世の中は暗いニュースばかりの中、年金で生活しているおばあちゃまの家と広い庭はあまりに平和で明らかに世間とは違う空気が流れていました。病気で心身共に弱ってた私はここで癒され、世間のあれこれに流されない独特の時間や空気が流れているっていいなぁって思ったのです。

それに、やっぱり旦那はんの家族の影響は大きいです。アメリカの田舎でスローライフを送る彼ら。ちょっと特別な所に住んでるのですが、びっくりするくらいお金に執着がなく、資本主義を嫌い自然に寄り添い世間とは隔絶された暮らし。どれくらい隔絶されてるかというと、テレビも新聞もないしなんと昔はそのエリアはサマータイムにすら従っておらず世の中と時間が違ったくらい!笑 今はもちろんそんな感じではないですが、遊びに行く度に彼らのスローライフや穏やかな空気は他ではなかなかないなぁいいなぁと思っちゃいます。



そして最後の一押しは2009年のパリ滞在。Herbの仕事でパリに1ヶ月ほど滞在しました。パリ滞在でパリジャンたちのライフスタイルに感化され始めていた頃、イギリスのおばあちゃまの家に遊びに行き、再び開眼。私、まだ二十代だったくせに、どうもお年寄りの生活に憧れてしまうようです。笑 シンプルにスローに、でもおもしろおかしく親友と2人で愉しく暮らしてるおばあちゃま。私は持病があってライフスタイルが制限され今後色々諦めながら暮らさなければいけないのであれば、幸せに愉しく暮らすためにはやっぱり家を建てたいと思ったのでした。ただ都市と田舎のバランスのとれた田舎すぎない田舎であることも重要だとわかりました。

それで、帰国後すぐに出会ったのです。今の土地に。そして、後先深く考えずきゃっほうと購入。

これで家づくりがスタートしたんだなぁ。そして、紆余曲折を経て現在は建築家に設計をお願いして、恐怖の初めての見積もり待ち。

初心を忘れないようにしないと。ラスティック(ナチュラルじゃなくて)、スロー、シンプル、オーガニック(食べ物の話じゃなくて、ライフスタイルとかモノの選び方の方。)がテーマな気がしてきたなぁ。

…でもふつーに住宅地なので、よほど工夫しないと世間とは違う空気は流れなそうです。笑



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